フランスで買い付けた、白釉の三つ脚陶器コランダーです。
1900〜1930年代頃、フランスでは金属製のザルが一般家庭に広まる以前、このような陶器製の水切り皿が日々の暮らしの中で使われていました。収穫した野菜や果物を洗ったり、チーズの水分を切ったりと、台所を支える実用品として長く愛されてきた道具です。
底だけでなく側面にも開けられた小さな穴は、一つひとつ職人の手で丁寧に開けられたもの。不揃いな穴や柔らかな乳白色の釉薬、三つ脚で少し浮かび上がる愛らしい姿には、当時の手仕事ならではの温もりが感じられます。
近年、日本では作家ものの陶器コランダーが人気を集めていますが、その原点ともいえるフランスアンティークのコランダーは、年々見つけることが難しくなっています。
洗った果物やミニトマト、枝豆を盛ったり、パンや焼き菓子を並べたり。キッチンではにんにくや玉ねぎを置く器としても活躍し、使わない時もそのまま飾っておきたくなる存在感があります。
縁には小さな釉薬の剥がれなど、長い年月を過ごしてきたアンティークならではの表情が残っています。それもまた、この器だけが持つ魅力としてお楽しみください。